遊戯王ラッシュデュエル。
浅はかすぎるTCG好きが贈るカードレビュー第2弾。
2020年4月よりアニメが開始、いよいよカードも発売開始。
通常の遊戯王OCG同様、KONAMIから発売される。
心機一転された遊戯王の新しいカードゲーム。
元々のOCGと別口、並列して展開されていく。
過去のカードは一切使用できず、独自での展開となる。
念、遊戯王OCGは終わりません。
- 形式:対戦
- プレイ人数:2人
- 一戦の時間:10分くらい
ルール
元々、比較的シンプルだったフィールドは更にシンプルに。
ほぼデュエルリンクスと同様となり、モンスターゾーンと魔法・罠ゾーンが3カ所ずつに減少している。
とっつきやすさ
元々、深く考えなければ比較的簡単なのが遊戯王のルール。
その基盤は変わっていないので、さすがにポケカほど1回で把握できるほど物凄くシンプル!という感じではない。
遊戯王OCGの分かりにくい部分を可能な限り削ぎ落したおかげで一通りルールを把握してしまえば追加で覚えなければならない面倒な処理もなく、分かりやすい。
勝利条件も以下の通り変更なし。
- 相手の8000のライフを0にしたら勝ち
- 相手のデッキを0枚にし、次ドローできなかったら勝ち
元々遊戯王OCGをプレイしたことがあるプレイヤーならば即座に遊べるほどに簡単。
主なOCGとの違いは
- ドローは5枚になるように
- 召喚券が無制限に
- 効果モンスターの効果は1枚につき1ターンに1回まで
- メインフェイズ2(攻撃が終わったらそのまま相手ターンへ)がない
など。
つまり、カードを2枚セットしてターンエンド!みたいなことがあまりできなくなった。
公式より、遊☆戯☆王SEVENS 第1話の動画が無料公開中。
キュークツなデュエルって…。
いやなんか分からなくはないけど…。
オリジナリティー
遊戯王OCGをベースにしているという面を考えるのならばそこまで独自性はない印象。
手札を5枚になるようにドロー!というのも個人的には封印とか継承されしとかで散々見た光景。
もう好きなだけモンスターを召喚してくれ!と言わんばかりの召喚券無限。
このおかげで序盤では死に札になりやすい、リリースありきの上級モンスターを最初からほぼ100%召喚することができるシステムは圧巻か。
大量ドローと召喚券無限のおかげでミラフォ系にあたる《ダーク・リベレイション》を発動されても、次のターンで立て直せる可能性は非常に高くなったのはありがたい。
戦略の幅
現状、カードの種類があまりにも少ないうえ、カードテキストも非常にシンプルなためぶっちゃけ戦略もなにもない感じがする…。
OCGの手札のカード1枚の重み、というものは一切感じられなくなっているので、もはや全部場に出してしまえ!が正義な感じもする。
いくらドローが5枚できるとはいえ、有利側がパワーカードを引くことができないままターンを渡してしまうと、防御側が簡単に3体壁モンスターを召喚し揃えてしまうため、地味に硬直しやすい印象を受けた。
罠カードもとりあえず伏せて置け!みたいな感じにどんどん使えるので、せっかくあの罠使わせたのにまた出てきたよ…という場面が割と多く感じられた印象。
罠カードを除去するにも、次のターンのドロー枚数を増やしたいがために魔法カードを伏せることも多いので、伏せたぞ!罠だ、破壊しろ!みたいに簡単には行かないのもつらいところ。
逆を言えば、OCGよりもしっかりと罠カードとして機能しているという地味な嬉しさも。
難易度、簡単さ
文句なしの簡単さ。
今後デュエルリンクスのように初代感漂うのは最初だけだった…みたいにならなければいいのだが…。
あまりにも複雑化しすぎたOCGのルールも、ラッシュデュエルという新たな場のおかげで完全に消えた。
頭おかしいテキストが登場しない限りは遊びやすいTCGとして認識され続けるかもしれない。
デッキ構築
5枚になるようにドローのおかげで、OCGでは100%採用されなかったカードでも投入できる可能性がある。
《火の粉》とかでももしかしたら…。
このままカードの種類が豊富になったら通常モンスターの居場所は結局なくなりそうな感じなので、そのへんの救済カードか追加ルールか何か欲しいところ。
現状、評価できるタイミングではないので今後に期待。
デッキ構築ルールはLEGENDのアイコンがあるカードはデッキに1枚まで、同名カードは3枚までなど比較的ゆるく構築しやすい。
カード
カードサイズ:86mm×59mm
ぴったりスリーブサイズ:87mm×60mm
遊戯王OCGと同様のカードの大きさ。
もちろん、同じタイプのスリーブも使うことができる。
イラストデザイン
絵柄がはっきりとした感じで、色彩豊かな感じ。
どこか遊戯王っぽさ、というものもしっかりと残しつつなかなかいい感じにリメイクされている。
が、恐らく遊戯王OCGをずっとプレイしてきたりしてきた方々にとってはきっと受け入れられにくいイラストかな…とも思う。
表面デザイン
遊戯王の特徴的でもあったレベル表記を大胆に数字化。
OCGの石板っぽい雰囲気のカードデザインもなく、次世代感を感じさせる。
長年使用され続けてきた遊戯王のあの独特のフォントすらも採用されておらず、非常にシンプルにまとめられてる感じ。
最大の特徴として、分かりづらかったカードテキストがいい感じにまとめられている。
裏面デザイン
遊戯王のロゴがラッシュデュエルのものに。
それ以外は一切変更なし。
ここまでマイナーチェンジするのであれば、裏面も変更してしまってもよかったような気がしないでもない。
個人的に新しいロゴ、これはこれで結構好き。
カードの質
カードの厚みは遊戯王OCGと同じ。
質感は過去のツルツル系に戻っている。
角の丸みも同じなので、相変わらず角欠けしやすい印象。
レアリティと高級感
新たにラッシュレアというものが登場。
✨超絶の輝き!『ラッシュレア』✨
「遊戯王ラッシュデュエル」最上級レアが今、此処に。
刮目せよ‼️
これが超絶の輝きを与えられた3枚のカードだ‼️‼️公式サイト👉https://t.co/lPBQ21y6jJ#ようこそ逆転のデュエルへ#ラッシュデュエル pic.twitter.com/OUWzgCW7B0
— 『公式』遊戯王ラッシュデュエル (@YuGiOh_RUSHDUEL) March 22, 2020
低年齢層を意識していることが分かる、これでもか!というくらいのキラキラっぷり。
高級感は…あまりないような…。
今から遊戯王ラッシュデュエルを始めるのなら?
- とりあえずはじめる:800円
- ガチデッキを組む:-
今ならばほぼ全員スタートラインに立っている状態。
『遊戯王ラッシュデュエル スターターデッキ』を買って置けばとりあえず遊べる。
遊戯王OCGのストラクチャーデッキの方針であった、カード1種類ずつという収録方法ではなくなり、ちゃんと最初から3積みされたスターターデッキである部分もいい改善だと思う。
というか、これしか現状選択肢がない。
問題は時期が悪すぎて、買ったとしても身内くらいしかデュエルする相手がいないということ。
早く今の世の中が収束してくれることを祈るばかり。
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