遊戯王OCG。
浅はかすぎるTCG好きが贈るカードレビュー第1弾。
TCG業界、恐らく知らない者はいないレベルで有名なカードゲーム。
カードやったことなくても名前くらいは知ってるかもしれない。
- 形式:対戦
- プレイ人数:2人
- 一戦の時間:10分~30分(TCGとしては比較的長め)
TCGとしての魅力は圧倒的だが、おすすめするかどうかと言われたら黙る…。
ルール
フィールドは比較的シンプル。
プレイシートがなくても戦えるが、カードの場所というものが重要になるルールが存在しているので、中央部分を起点にするなどの工夫が必要。
とっつきやすさ
表面上のルールだけ、簡易的に覚えるだけであれば非常にとっつきやすい部類。
- 相手の8000のライフを0にしたら勝ち
- 相手のデッキを0枚にし、次ドローできなかったら勝ち
相手のライフを0にすれば勝利するなど、ルール的に分かり安い部分も多く、一回プレイしてみれば戦う面白さも分かりやすい部類か。
マナ系のシステムを採用していないので、カードを駆使すれば最初のターンから超強いモンスターを召喚するといったことも可能。
個人的には、タップしたカードをターンはじめに戻すなどの行動が一切存在しないのが好き。
逆に遊戯王に慣れてしまうとMTGやデュエマでカードの向き変更が超面倒に感じるようになるかも…。
スタン落ち
スタン落ちとは、初心者がゲームに入りやすいよう、大会では昔のカード等を使用できないルールを採用すること。
スタン落ちというものが現状実装されておらず、大会の結果等を参考にしながら禁止カード・制限カードなどのレギュレーションが定期的に変更され、バランス調整がされている。
なので、基本的にほぼすべてのカードが大会で使用可能。
膨大な魅力的なカードに何かしらの役割があり、カード1枚1枚の可能性という面では素晴らしい完成度だと思ってる。
オリジナリティー
原作漫画では『マジック&ウィザーズ』というタイトルであり、明らかに元ネタはMTG。
通称召喚券、よくあるマナ系のシステムを採用していないなど、意外とオンリーワンなルールで構成されているTCGだったりする。
TCGではカードの横向きは休息状態を表していることが多いが、このへんを採用していない部分も割と希少な部類かもしれない。
戦略の幅
カード1枚1枚に可能性が秘められている!
みたいな台詞がアニメにあった気がする。
本当にその通りで、心の底からカード1枚1枚に可能性が秘められてる印象。
最近のテーマでは1枚のカードから広げられる展開というものが幅広すぎて相手プレイヤーが退屈してることもあるレベル。
できることのルートも多すぎて、あの場面であっち選んでいれば!みたいな後悔も明確に生まれてきたりする。
難易度、簡単さ
とっつきやすい反面、細かいルールや処理を把握しようとすればwikiやら公式サポートは必須レベル。
学生時代、難解な問題に頭悩ませたあの感覚が蘇ってくる。
ルールが難しいと言われているが、だいたいは日本語というものをしっかりと理解できるのなら割と理解できる範囲だったりする。
裁定がいつのまにか変更されていたりするため、そのへんのルール把握が非常に大変。
聞いた話だと、公式に全く同じ内容の問い合わせをしても時々違う結果が返ってくることもあるらしい。
おのれコンマイ語!
このへんがTCGの中でも、より初心者お断りな雰囲気を放ってる原因。
後は単純に
知識がないと相手が何してるのか全く分からない!
という問題。
難しいと言われているMTGは、実際プレイしてみると一度説明されれば相手のカード効果を簡単に理解することができる感じ。
遊戯王の場合相当慣れていないと一度で相手のカードテキストを理解するのは難しい感じがします。
デッキ構築
上記の通り、禁止カードやら制限カードのレギュレーションを把握していればあとは自由に組める感じ。
大会に出るのであれば手札誘発系のカードはほぼ必須であり、デッキのうち10枚くらいはテンプレで埋まるようなものなので頭から足の先までオリジナルで!という構成ができないのがあまりにも残念。
デッキ組んでるだけで楽しいが、手札誘発で埋まって若干なんともいえない気持ちになる。
かわいい系のデッキに《増殖するG》で雰囲気台無しはもはやいつものこと。
比較的パワーカードが多い印象。
カード一枚、確率的には低いが”このドローに賭ける!”から本当に逆転できてしまう可能性すらある。
カード価格に関してもTCGとしては比較的安めな印象。
パックにて低レアリティと高レアリティの2バージョンが収録されているため、”ただ使うカードが欲しい人”と”コレクター”の棲み分けが何気に上手くできてる印象。
手札誘発カードでデッキビルドの自由度が下がると言ったが、逆にこの部分は他のデッキで使いまわしができるのでそういう意味ではメリットにもつながるかも。
逆に手札誘発を入れないのであればその自由度は圧倒的。
全部モンスターカードや魔法・罠カードでも上手く構築すればデッキとしてちゃんと戦えるのは素晴らしいと思う。
実力差
TCGによってはトリガー系などの、運が良ければダメージを無効にしたり効果を発動できるタイプのシステムがある。
そのシステムが採用されていないうえ、サーチ系のカードが強いので初心者が上級者に勝つ可能性が比較的低い印象。
大逆転のチャンス!みたいなものがそもそもルールに組み込まれていない。
が、パワーカードが多いためさっきまで超有利だったのに…おかしいな…ということもありえるのが遊戯王。
カード
カードサイズ:86mm×59mm
ぴったりスリーブサイズ:87mm×60mm
俗にいう遊戯王タイプと呼ばれるカードの大きさ。
ヴァンガ、バトスピと同じ。
キャラスリは基本的にMTG対タイプの大きさ前提みたいな感じなので、キャラスリに入れたい場合はだいたいその名の通り山が出来上がる。
イラストデザイン
現在ではカッコイイ系からかわいい系まで幅広く。
日本海外共にヒットしていることから、イラスト部分はどんな地域でも受け入れられる絶妙なバランスがとれているのかも。
何気に絵師が記載されておらず、非公開情報。
現在としてはかなり珍しいタイプか。
表面デザイン
マイナーチェンジは2回くらいあったものの、基本的にはカードの枠からハミだす大胆なデザインとか、テキストが記載されてる場所が移動してる!ということがない。
常に手堅くまとめられている感じ。
統一性が気になる人にとっては素晴らしいと思う。
TCGとしてはデザインもシンプルで、かなり見やすくまとまっている。
が、カードによってはテキストが異常に長い。
アイコン等を調べなくていいというメリットはあるが、結局はルールがよくわからずwikiに行ったりするのでなんとも言えない気持ちになる…。
何気に希少な方針、不正コピー防止のシールが刻まれてる。
裏面デザイン
人によってはコーヒー混ぜてる最中みたいに見えるやつ。
独創的というか、よくこんなデザイン思いついたなと今でも時々感心するレベルのやつ。
KONAMIのロゴさえなければ…。
と時々思うことがある。
カードの質
カードの厚み、触り心地としては平均的という感じ。
若干折れやすい側に入るかもしれない。
アニメを見た後、実際に40枚デッキを組んでみると明らかに薄いことが分かる。
アニメのやつ、あれ絶対100枚デッキとかだよ…。
折れやすい反面、折れても少しだけなら修復できるというメリットも…。
手触り
数年前まではツルツル系の手触りだったが、最近のカードはサラサラ系の手触りになっており個人的にはいい改善だったと思う。
裏面の質感も変わっているので、昔のカードを混ぜるとキズとかそういう問題とは別に明らかに光の反射の仕方が違う…。
レアリティと高級感
ウルトラレアやらレリーフ(アルティメットレア)など、多数のレアリティが存在。
見た目的な意味でのカードの高級感は、個人的にTCG作品中トップクラスだと思う。
コレクター重視で購入する人がいるのも納得。
今から遊戯王OCGを始めるのなら?
- とりあえずはじめる:1000円~4000円
- ガチデッキを組む:1万円~1.5万円
いまから遊戯王をイチからはじめよう!
となれば相当大変かも。
とりあえずは好きなテーマのストラクチャーデッキを3箱購入、ネットでレシピを調べて混ぜるのが一番手っ取り早い。
ストラクチャーデッキには基本的にカードが1種類ずつしか入っておらず、デフォのままだと非常に回しにくい。
- ストラクチャーデッキ3箱混ぜる+手札誘発系のカードだけ買う
上記の場合だと、手札誘発系のカードが揃わないためメルカリ等で完成しているデッキをそのまま購入するのもアリか。
いうのもアリかもしれない。
今から遊戯王を始める!となれば2020/4よりいよいよ始動した『遊戯王ラッシュデュエル』というほうを選んだ方がいいかもしれない。